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東京の宴会場と芸妓さん

花街文化

多くの人がイメージする宴会といえば、お酒を飲んで食事をし、会話を楽しんだり場合によってはカラオケや宴会芸なども披露される場、といったものがあげられますが、古く日本には宴席を盛り上げるためのひとつとして、芸者によるおもてなし、というものが存在していました。

芸者が歌や踊り、そしてお座敷遊びといったものでお客さんを楽しませるというこの趣向は「花街文化」などとして現在も料亭や旅館などで楽しむことができます。

 

御座附きのマナー

宴席で行なわれる芸妓による舞の披露は「御座附き」と呼ばれ、三味線や浄瑠璃を担当する「地方」と呼ばれる芸妓と、踊りを担当する「立方」のペアで行なわれるのが一般的。

このとき披露される唄や踊りは「二題一組」と言って季節や時節にちなんだ舞や唄が二曲ほど疲労されます。

通常の宴会では、このような場面では、飲み食いを継続する場合が多いですが、御座附きの場合は踊りや唄が始まったら静かに芸を見るのがマナーというもの。

おひねりなどを飛ばす人もいるようですが、これもあまり良いものとはいえません。

紙に包んだりポチ袋などに入れたおひねりは、芸妓さんが芸を終えてからそっと手渡しするのがスマートです。

いずれにせよ、普段の東京の宴会場での宴会とは一味違った芸妓さんと過ごすひとときは、男性ばかりでなく女性にとっても楽しめる趣き深い宴の場となることでしょう。